自分の部屋がどのくらい汚れているのか、客観的に把握するのは難しいものですが、汚部屋・ゴミ屋敷にはいくつかのレベルがあり、セルフチェックすることで現状を認識し、適切な対策を考えることができます。まず、レベル1は「やや散らかり気味」です。床の大部分は見えており、使用したモノが一時的に出しっぱなしになっている程度。簡単な片付けで元の状態に戻せます。次にレベル2は「散らかりが常態化」です。床の一部がモノで覆われ始め、テーブルや棚の上にも常に何かが出ている状態。探し物が増え始めますが、まだ自力での片付けは十分可能です。レベル3は「汚部屋初期段階」です。床の大部分がモノで埋まり、歩くスペースが狭くなっています。ゴミとそうでないものの区別が曖昧になり、特定の場所から異臭がすることもあります。心理的ハードルが高まる段階です。レベル4は「中程度の汚部屋」です。床がほぼモノで覆われ、足の踏み場がないような状態。探し物は困難を極め、日常生活に支障が出始めます。ホコリやカビが目立ち、衛生面の問題も顕著になります。レベル5は「重度の汚部屋」です。モノの高さが腰以上にまで達し、部屋の奥に進むことすら困難。害虫が発生し、悪臭が強く、健康被害のリスクも非常に高まります。そして最終段階のレベル6が「ゴミ屋敷」です。ゴミが天井近くまで積み上がり、生活空間がほとんど残されていない状態。安全面や衛生面で極めて深刻な問題が生じ、専門家の介入が不可欠となります。このセルフチェックで自身の部屋のレベルを認識し、どの段階にあるかを把握することが、汚部屋・ゴミ屋敷からの脱却に向けた第一歩となります。