汚部屋を自分で掃除し、不要なモノを処分した後は、きれいな状態を維持するための「収納術」が不可欠です。適切な収納は、モノの散乱を防ぎ、快適な生活空間を保つ鍵となります。まず、基本となるのは「モノの定位置を決める」ことです。全てのモノに「家」を与え、使ったら必ずそこに戻す習慣をつけましょう。これにより、探し物の時間をなくし、散らかりにくくなります。次に、「使う場所に収納する」という原則です。キッチンで使う調理器具はキッチンに、洗面所で使う化粧品は洗面所に、というように、動線を意識した収納を心がけましょう。これにより、出し入れの手間が省け、日々の行動がスムーズになります。収納グッズを活用することも有効ですが、いきなり買い込むのは避けましょう。まずは手持ちのモノの量や種類を把握し、必要な収納グッズを厳選して購入することが大切です。引き出しの中を仕切るケース、デッドスペースを有効活用できる突っ張り棒、壁面収納などが効果的です。また、「立てる収納」を意識することで、収納スペースを最大限に活用できます。ファイルボックスを使って書類や雑誌を立てて収納したり、衣類を畳んで立てて収納したりするなど、工夫次第で収納力は格段に上がります。さらに、「収納に7割の法則」を取り入れると良いでしょう。収納スペースをパンパンにせず、約7割程度に留めることで、モノの出し入れがしやすくなり、新しいモノが増えた際にも柔軟に対応できます。収納術は、単にモノを隠すことではなく、モノを使いやすく、取り出しやすい状態に保ち、部屋全体を機能的にするための重要なスキルであり、これを自分で実践することで、汚部屋から快適な部屋へと変貌させることができます。