私の部屋が汚すぎると自覚したのは、ある日ふと鏡を見たときでした。背景に映り込んだあまりに無秩序な空間と、そこに佇む疲れ切った自分の姿があまりにも似通っていたのです。物が多すぎて掃除機をかける隙間もなく、棚の上には厚く埃が積もっている。その光景は、自分の心がどれほど荒廃しているかを如実に物語っていました。私が断捨離を決意したのは、単に部屋を綺麗にしたかったからではなく、この「濁った自分」から脱却したかったからです。最初は、高かったからという理由で捨てられなかったブランド物の服や、いつか読むつもりで溜め込んだビジネス書の山を前に、手が止まりました。しかし、これらは今の私を助けてくれるものではなく、むしろ過去の栄光や未来への執着を象徴する重荷でしかないと気づきました。部屋が汚すぎる原因の根底には、自分の価値を物で埋め合わせようとする心の欠落があったのです。一つ一つの物を手に取り、感謝を込めて手放していく過程は、まるで自分の内面をクリーニングしているような感覚でした。物を減らすにつれて、部屋の中に光が差し込み、空気の重苦しさが消えていきました。必要な物だけに囲まれる生活を始めると、驚くほど決断力が向上し、日常の些細な選択に迷うことがなくなりました。部屋が汚すぎる状態だった頃の私は、常に何かに追われているような焦燥感の中にいましたが、今は自分の時間と空間を完全にコントロールできているという確信があります。片付けとは、自分にとって本当に価値のあるものが何かを見極めるトレーニングでもあります。もしあなたが、かつての私のように物の海で溺れそうになっているなら、まずはその手を伸ばして、不必要なものを一つだけ手放してみてください。また、床に物を置かないという鉄則を死守してください。床面積が常に最大限確保されていれば、掃除の手間も大幅に削減され、精神的な平穏も保たれやすくなります。その一瞬の決断が、あなたの人生を軽やかに変えるきっかけになるはずです。